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WordPress で操作ログを残せるシンプルプラグイン Simple History

メインイメージ

WordPress で操作ログ機能を提供するシンプルなプラグイン Simple History をご紹介します。

Simple History プラグイン

プラグインの概要

Simple History は WordPress 上でユーザーが行った操作のログ機能を提供するプラグインです。 プラグインが認識した操作ログはデータベースの専用のテーブルに記録され、管理画面上から確認できます。

2024 年 9 月時点で 20 万インストール、レビューも 5 つ星がほとんどで 300 個以上という人気かつ高評価のプラグインです。

Simple History は以下の操作のログ機能を提供しています。

  • 投稿・ページ: 投稿や固定ページの追加・更新・削除
  • タクソノミー(カテゴリー・タグ): - カテゴリーやタグの追加・更新・削除
  • コメント: コメントの編集・承認・削除
  • メディア: メディアファイルの追加・更新・削除
  • ウィジェット: ウィジェットの追加・更新・削除
  • ユーザー: ユーザーの追加・更新・削除
  • ログイン・ログアウト: ログイン・ログアウト・ログイン失敗(ブルートフォース攻撃の検出用に)
  • ナビゲーションメニュー: ナビゲーションメニューの更新
  • プラグイン: 有効化・無効化
  • テーマ: テーマの切り替え。テーマエディターを使ったスタイル設定の変更。
  • プライバシーページ: プライバシーページの作成・変更
  • 設定: 管理画面の設定ページでの各設定の変更
  • 個人データのエクスポート: 個人データリクエストの追加・承認。データのダウンロード。
  • 個人データの消去: 個人データ消去のリクエストの追加・承認。データの削除。

WordPress が管理するコンテンツに関する操作と管理画面上で変更を伴う操作のほぼすべてがカバーされていると考えてよいと思います。

プラグインの基本的な使い方

プラグインをインストール

まずはプラグインをインストールします。

管理画面にログインしてサイドメニュー「プラグイン」→「新規プラグインを追加」をクリックします。

WordPress 管理画面: プラグイン → 新規プラグインを追加

「プラグインを追加」ページが開くので、「プラグインの検索」ボックスに「 Simple History 」と入力します。

検索結果から「 Simple History 」プラグインを探して「今すぐインストール」ボタンをクリックします。

Simple History プラグイン: インストール

インストールが完了してボタンの表示が「有効化」に変わったら、そのまま「有効化」ボタンをクリックします。

Simple History プラグイン: 有効化

操作ログをチェック

プラグインを有効化すると管理画面に操作ログ一覧ページが追加されます。 場所はデフォルトでは「ダッシュボード」の下です。

Simple History プラグイン: メニュー

UI のテキストは英語ですが、おそらく操作ログに馴染みのある方であれば抵抗なくすぐに使えるかと思います。

Simple History プラグイン: 操作ログ

日付や単語での絞り込みができます。

Simple History プラグイン: 操作ログ

設定を変更

設定で挙動をある程度変更することができます。

Simple History プラグイン: 設定

Show history

操作ログの一覧をどこに表示するかの設定です。

  • ダッシュボードのウィジェットとして表示する
  • ダッシュボードの下層ページとして表示する

Items per page

ページめくりで一度に表示するログの数です。

Clear log

ログを全消去するためのボタンです。 デフォルトでは 60 日経過したログが自動で削除されます。

Detective mode

探偵モード。 イベント発生時の $_GET $_POST などの詳細のデータを残すかどうかです。

Experimental features

試験的機能。 リリース予定の機能をテスト用に有効にしたいときに使用します。

RSS feed

ログの RS フィードです。 クエリにシークレットキーを渡して利用します。 機密情報を含む可能性があるため取り扱いには注意が必要です。

データのエクスポート

設定画面の「 Export 」タブをクリックするとエクスポート用の画面が開きます。 ここでは操作ログのデータを JSON 形式や CSV 形式でダウンロードできます。

Simple History プラグイン: エクスポート

デバッグ用のデータ確認

設定画面の「 Debug 」タブをクリックするとデバッグ用の画面が開きます。 内部の値を色々確認できますがこれは開発者向けの画面です。

Simple History プラグイン: デバッグ

以上です。

WordPress 本体が提供する機能の操作だけでなく、定番の人気プラグインにもいくつか対応しているようです。

  • WooCommerce
  • Yoast SEO
  • WPForms
  • Gravity Forms
  • MemberPress
  • bbPress
  • MainWP

確認時のバージョン

  • WordPress 6.6.1
  • Simple History プラグイン 5.0.0

その他の操作ログ関連プラグイン

WP Activity Log (旧 WP Security Audit Log)

Simple History と並んで操作ログで有名な定番プラグインの一つです。 Simple History よりも規模が大きくさまざまな機能が利用できますが、有料プラグインの売り込みがかなり積極的で Simple History のようなシンプルさはありません。

WP Activity Log プラグイン

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